ホワイトペーパーやツイッターを読んで調べた情報のまとめですが、間違いなどありましたらコメント等で訂正をお願いします。
2021年1月、日本暗号資産市場株式会社というベンチャー企業が日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行した。2020年12月にGMOがやっと実証実験を開始した「GYEN」と違い、”すでに使える”ステーブルコインとして界隈で注目を集めている。
法整備が周回遅れしている日本のクリプト界を切り開くとかエンジニア、アナリスト達は色々言っているが、我々のような貧弱一般雑魚トレードマンには「これって儲かるの?」という点が一番気になる所だと思う。
結論から言うと、儲けることはできる。
価格固定でどうやって儲けるの?
JPYCにはインセンティブ提供プログラムといって、5万円分以上Uniswapなどの取引所に預けて流動性提供(2種類の通貨を預けてしばらくロックすること)すると、1年で10%の報酬を会社から貰える仕組みがある。つまりUSDTなどのステーブルコインとペアにすれば、低リスクで10%資産が増やせる。
USDTなど他通貨を買う必要が出るので、為替が変動すれば円転した時にこっちで損失が発生することもあるし、送金や取引手数料もかかるしでまるまる10%得られるとはならないが、銀行の金利が0.001%-0.1%と言われている今だとリスクの低さの割にはでかい利益になる。
(ただ、おそらく仮想通貨と同じく雑所得で利益の5-45%税金がかかる?あと、年ごとに段階的に報酬は下がるので注意。詳細はWPを読んで)
怪しくないの?
当然会社が倒産したり夜逃げしたりしたら価格は暴落するだろうし、全くリスクがないわけではない。ただ、ポッと出のスキャム会社と違い、2019年から仮想通貨で古物を扱う活動をしていて界隈では有名だし、そうそう消えることはないと思う。国産草コイン界隈という地獄のような環境で育ってきたため懐疑的に見てしまう我々だが、少なくとも株VIPSとかいう何やっているか一切わからん会社よりは信用できる。
相場操縦で1円を下回る可能性もあるが、JPYCの価格が下がってもAmazonで1円相当で商品を購入できるようになっているので、Amazonで使い切れる程度の金額をベットしてみるのはいいかもしれない。
使いみちはあるの?
・現状ではJPYCを使ってAmazonで代理購入してもらえるが、普通に日本円で買えばいいためそれほど意味はない。例えばJPYCが暴落して0.8円相当になったときに集めておけばその分お得に買い物ができるため、チェックはしておきたい。
・インターネットの知り合いなど、銀行口座を絡めたくない相手に送金する手段として使えるが、今の時代ならPayPalで国内なら手数料0円、海外でも499円で送金できてしまう。JPYCはETHのチェーン上で送金するため、ETHの価格が高騰している今だと600円以上ガス代(送金手数料のこと)がかかるため、それほどメリットはない。ユーザ間ではより手数料の安いチェーン上で送金できるように開発を続けているらしいが・・・。
事業が絡まない個人の使いみちはこのくらいかと思うが、海外取引所に上場してJPY建て取引したり、Amazon以外の使用用途拡大などの今後の発展に期待しているので、これからも注視したい。