JPYCとVプリカの交換が可能になった

日本円ペグのステーブルコインJPYCに先日新しい動きがあった。

これまではペグ裏付けがAmazonの代理購入で1JPYC=1円として使えるだけだったが、Vペリカとの交換が可能になったとのこと。

インターネット上限定とはいえ、クレジットカードと同等に使えるようになったのでだいぶ使用の幅は広がった。

とはいえ、現状では円に対しての優位性がDeFiなどのサービスに直結できる以外ないため、ほぼ円の劣化でしかないとは思う。当たり前のことだが、JPYCではその辺のリアル店舗では使えないし、普通に円でVISAカードを使ったほうが便利。イキリクリプト民は円不要論を唱えるが、ネットで生活が完結しているのだろうか･･･？ツイッターを見ていると、中身をよくわかっていないままもてはやしている人もそこそこいる気がする。もてはやすならホワイトペーパーくらい読んで･･･。

現在の一般人レベルの活用法としては、DEXで1円以下で入手して1円として使うくらいか。（6月26日時点で0.92円程度）

勉強好きや元々知識がある人なら別だが、素人が訳のわからないDEXを勉強する労力に比べて、旨みは薄い。BTCでも買って売る方がまだてっとり早く儲かる。

私が円ステーブルコインに期待する役割は下記なので、これらが実現されるまでは手を出す理由はない。ステーブルはアーリーアダプターになるメリットはほとんどないため、様子見でも機会損失はない。

１．海外取引所に上場

現状ではUSDTなどが上場している取引所は多いが、為替リスクを回避したいときにはやはり円にしたい。とはいえJPYC㈱は自主的に上場する気はないので、あまりこれに期待はできない。

２．投げ銭のプラットフォーム通貨として

クリプト投げ銭は手数料が格安なので既存の投げ銭システムに対して優位があるのではないかと昔から言われているが、世の中の人間は結構アホなのでPolygonだのmetamaskだのと英単語が並ぶだけで敬遠してしまう。

公式アプリまたはプラットフォームを作って、日本人が日本語で理解できる仕組みを作らない限りは普及はしないのではないかと思う。

後は、JPYC-SDK的なものを開発して、市井の開発者が自システムに組み込めるようにできればなお良いか。

３．単独ファーミング

現在はDEXでUSDCなどと組み合わせて流動性マイニングするが、為替や急価格変動などに弱い。JPYC単体でファーミングできれば、銀行預金より利率の良い円の財産形成になりうる？金融関係の法律に全く詳しくないド素人だが、こうなると立ち位置が銀行業に近いのでまずいことになるのだろうか。

JPYCは法律の隙間をついてイキリちらしているだけという意見もあり、事実その通りな面もあるとは思う。しかし、日本はオワコン、クリプト後進国家だとグチグチ文句を言うだけの人が多い中、前向きに行動を起こしていこうという姿勢でいることは好感を持っているので、頑張ってもらいたい。