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こんな話も書いている、という話

はこは物書きカテゴリに属す、
ということをここで書いたのが、
だいぶ前になったな、と、なんとなく感じました。


単発の超小型SSを、本屋さんの棚に置いたり、
ここでちらほら出してみたり。
それらとは別に、短い話を少しずつ繋いだ、
長編もどきの話も、書いていたりします。

諸々のトラブルが重なった時期に、
オンラインでの更新をちょっと停止していたのですが、
再開しようかな、でもサイトの構成も変えたいな……
みたいな感じになって、宙ぶらりんです。

話そのものは、一応オチがついているので、
データを失くす前になんとかしたいですね!!

あと、題字とかの、視覚に訴える諸々については、
はこに作成スキルがない、ということで、お察しください。


といったなんか諸々を込めて、
最初の話だけ、今回ここに投げてみます。
ボリュームはないので、サックリ読めるかと。





ゆるい魔界の物語
01・魔王はじめさせられました。



『初心者でも簡単! やさしい・魔王のお仕事』

そんな一文が表紙に印刷された机上の本を睨みながら、
彼女は腕組みをして唸っていた。


「ミスァさん!」

「ふに?」

「魔王、やらないか」

「何故」

友人の、唐突過ぎる発言から数刻後。
聞き疲れからまんまと相手を逃がしてしまったミスァがいるのは、
本当にいつから準備していたのかと問いたくなるような己の居城。

「しかしまぁ、いきなりだねぇ……魔王、かぁ」

突然祭り上げられた役割にしては、随分と大役過ぎる地位。
しかも、残されたのは、何処の初心者講座だ、と言いたくなるような、
あまりにもストレート過ぎる題名の本。
有するツッコミどころがあまりにも巨大すぎるせいで、
振り上げる拳の行方も見つからない。

「ひとまずこの本でも読んでみるかねぇ」

これが嫌がらせにしろ本当に困っての行動にしろ、
消えた友人を捕まえて一言言うには、
まず目の前に置かれた物をなんとかしなければ。
彼女は、本を手に取りページを捲ってみた。

「これは……」

まず目次から漂う手作り感溢れた空気に眩暈を覚え、
続く文章には頭を抱えたくなった。

「生き物を育ててみよう! とかなぁ……」

どの辺が魔王の仕事なんだろう。
思わずそう呟いてしまった彼女だったが、
未知の領域に放り込まれたからだろうと思考を逸らして本を読み進める。
まったく他者の手の加わっていない、
言い方を変えれば、手付かずで放置されている地域。
そこを利用して、まずは基本的な仕事を覚えていこうね、
的に書き記されている物事の数々。

「……頭が痛い」

自分を通して何か別の物に遊ばれている感すらしてきたものの、
彼女は教本を読み込んでいくことにしてみる。


数分後。
本を床に投げつける音が、新米魔王の城中に響き渡った。




(日付見たら、年単位で昔に書いた話なんですよねこれ……
 本当に、なんとか文字起こしする気力を蘇らせねば)



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