地味に被災者だった日々

そこまで深刻な被害には見舞われなかったものの、
はこが生きているエリアも、あの日、確かに被災しました。

山形県。
直接地震の大規模な被害があった、太平洋側ではなく。
原発がひどいことになった、すぐ下の福島のような、
目に見える、派手な被害こそ、確かに多くはなかったけれども。
それでも、色々と、日常への悪影響はありました。

揺れが長かったことによる、不安感……
は、実はそこまででもなかったんですが。
（これは多分、日本である程度の期間生きた人に生じる、
　特有の、感覚麻痺系バグだろうなあ……と思っています）

揺れてから、程なくして、停電。
ガスも止まったので、カセットコンロを使いました。
東北はまだ少し寒い時期であったことと、
当時、鬱の症状が酷かったのもあり、
（2月末、父が、家の階段の踊り場で脳卒中起こした所を
　生で見てしまった時のショックが引き金っぽい）
（と思ってたら、それより前から虐待のせいで既に酷かった）
（今回はそこには触らない）
毛布に潜って、当日は過ぎました。

次の日に心療内科の予約があったので、
行けなかったらどうしよう。
そちらの方が、よっぽど不安だったかなあ……
（処方薬が切れていた）

次の日、なんとか生きてる、とネット繋がりの方々にお知らせ。
よかった、というシンプルなコメントから、
発信してよかった、と、謎の安心感を得たり。
（停電は続いていたので、携帯電話から。
　……ガラケー時代だったんだなあ、などと）

ぽつぽつ、ネタは書くよ、みたいな他愛もないことから、
地震酔いしてる、アトピー出てきた、貧血で床と同化してた……
などの、体に出てきた不具合なんかも発信してましたね。

ガソリンスタンドに列ができてるなあ、とか、
店の商品棚に空きが目立つ、というのもありました。
24時間営業の店が、夜間は臨時閉店していたり。
程度はどうあれ、非日常でした。

先日、病院の世話になる機会が多い、と書きましたが、
震災の被害は、こういう面にも降り掛かってきていました。

物流が止まった影響で、卸にも薬が無い。
そんなピンチもありました。
喘息の吸入薬なので、下手すれば命に関わる物でした。
心療内科の薬にも、一気にゼロ、はマズいタイプのものがあり、
それがなかった時も、かなりキツかったです。

健康でないからこその、切れると危ないライフライン。
それを実感した出来事でもあります。

他にも、3月なのに雪が積もったよ、だとか、
色々と重なってたな……とか、ライフログを見ながら遠い目に。

ひとまず、20110311から、その月にあった範囲の諸々を。
そして、4月の中頃にはまだ桜が咲いてなかったんだなあ……
という写真を置いて、今回は筆を置いておきます。

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